七十二候 蟋蟀在戸 寒露末候

蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり 宿る露がふるふる ふるえる冷たさにかわってしまうような 夜のことです 力なく トン トンと戸を叩くものが ありました 誰か訪ねて 来たのだろうかうかがっていると 「中に入れてはもらえないでしょうか外はもう寒くて 仕方ないのです」 「体が冷えて歌うこともままなりませんどうか私を あな…