絶望の望を信じる…しかない! 〜 重松清『疾走』(文庫 上下巻)

神父は静かに言った。 「手紙は、ここにいないひとのために書くのです」 「そんなん、あたりまえ違うん」 「届かないかもしれない。それでも、ここにいるひとは、ここにいないひとのために手紙を書き続けなければならないのです」 上P291 最近、仕事が忙しい一方、成長が感じられない自分に嫌気が射してビジネス書の類を離…