「余命半年」から18年たっても元気…がんの「余命宣告」はなぜ大きく外れることがあるのか 治ってはいないが、悪化してもいない「寛解状態」という概念
日本の標準がん治療では、「治らない」とされるIV期まで進行すると、医師が余命を伝えることがある。京都大学名誉教授の和田洋巳医師は「私が『余命半年』を宣告した患者さんは、18年たった今でも元気に過ごしている。これは『治るか死ぬか』しかない標準治療の常識を覆すものだった」という――。