「金庫に現金3400万円、右手指は全て欠損」孤独死した身元不明女性が遺した"多すぎる謎" アパートの家賃は3万1500円、大家も誰なのか知らなかった

住所や名前の分からない死者は「行旅死亡人」と呼ばれる。兵庫県尼崎市のアパートで2020年4月、孤独死した女性は室内の金庫に現金3400万円を遺していた。この女性は一体、誰なのか。取材した共同通信記者、武田惇志さんと伊藤亜衣さんの共著『ある行旅死亡人の物語』(毎日新聞出版)より、一部を紹介する――。