『マルチの子』(西尾潤、2021)

保険屋時代、ちょうどマルチ関係で色々あったときに書店で出会い、手に取った本です。 主人公の女性はよくいそうな大人しく真面目な人なのですが、"マルチ商法"の世界に居場所を求め、成長を実感し、壊れていく様を描いた小説です。はじめに属しているネットワークビジネスの会社は、現代社会でいうかつてのジャパンライフ…