2021/11/25 Thu. 「選んだ以外の生き方があった、とは思わぬことだ」

先日、彦根城を歩いた。 夕刻、城内での勤めが終わった下級武士たちは大手門をくぐり、組屋敷に戻る。 その道すがら堀端で、娘の縁談とか、子息の進学就職とか、上司の噂話とか、 あるいは愚痴を言うための居酒屋の誘いとかしてたんだろうな。 砂原浩太郎「高瀬庄左衛門御留書」を読んでいて、そんな様を想像した。 眼鏡堂…