わが忘れなば――小沢信男と花田清輝

小沢信男『通り過ぎた人々』(みすず書房)を読む。小沢さんが新日本文学会で出会った人々との交遊を綴ったエッセイ。見出しに掲げられた十八人の文筆家たちはすべて鬼籍に入った人たちで、そういった意味で「いまは亡き新日本文学会への私なりの追悼記」(あとがき)でもある。とはいえ、津野海太郎が「現代日本文学全集…