black and white in the mirror――川端康成『雪国』について(その2)

前回、島村と駒子の「あんなこと」について、思わず筆を費やしてしまった。しかし、ことはまだ終わっていない。肝心の「あんなこと」が小説でどう描かれているのかについて、ふれておかねばならない。 呼び寄せた芸者と一緒に部屋を出た島村は、芸者を置き去りにしてひとりで裏山に登っていった。そして、山から下りてきた…