とある秋の朝

平日の朝は娘を学校まで送り届け、それから出社する。 秋らしい高く澄んだ青空が広がるすこし肌寒い朝、車を発進させてわたしは呟く。 「こういう日は山に登りたいね」 けれど娘は言う。 「わたしはキャンプに行きたいな」 どうして娘も賛同してくれるだなんて思ったのか。 こちらに同意してくれるだろうと期待したはずが…