エレベーターの距離感:職場の彼女との秘密のサインと、少しずつ近づく未来:過去日記外伝3話

朝のエレベーター。 目が合って、すぐ逸らした。でも、同じタイミングで乗り込んだ時点で、すでにそれは“偶然”とは呼ばない。 「……おはよう」 「おはようございます、ヒロさん」 お互い、わざとらしいくらい“よそ行き”の声で挨拶する。フロアが違う同僚が一緒にいる朝は、いつだってこんな感じ。 けれど、ドアが閉まり、そ…