ライブハウスへ足を運ぶのは命がけの行為だったーー『右手を失くしたカリスマ MASAMI伝』が伝える、80年代のアンダーグラウンド・シーン
かつて――というのは、80年代のことだが――“ライブハウスへ足を運ぶ”という行為は、比喩でも誇張でもなく、“命がけ”であった。そこでは客同士、あるいは客とバンドメンバーとの乱闘騒ぎなどは珍しくもなく、豚の臓物や人間の汚物がぶちまけられ、中には、「いかなる事故が発生し、危害が加わろうと主催者側に責任はな…