『波よ聞いてくれ』は原作ファンの期待を超える“ラジオ的”アニメに 驚くほど忠実な“脱線”の醍醐味

「ラジオのお客さんて、どこかしら話し手の脱線を待ってるところあるじゃないですか」 沙村広明による青年漫画『波よ聞いてくれ』に登場するこの台詞には、学生時代からラジオに慣れ親しんできたひとりとして、思わずハッとさせられた。 そう、ラジオというのは、「脱線」こそが魅力なのだ。パーソナリ…