序章『エリシア年代記4章2節』

セタ=グリア 外壁前 かの人物に関する文献は極めて少ない。 出自も、生い立ちも不明。 ただ一説によれば、若年期の頃、 当時セタ=グリアと呼ばれていた地に 居住していたはずなのだという。 現在ではどこにあったのかも不明だが 島には様々な人が住む貿易の中継都市があった。 この都市からかの者の足跡は始まるという。…