天国か地獄か。横浜 黄金町の今を見る

その駅に降り立ったのはそのときが初めてであった。吹き抜ける風に夏の息吹が混ざり始めた5月も終わろうというその日。赤い電車に揺られて、横浜は黄金町にやってきた。目的はただひとつ。かつて魔窟とまで言わしめた、暗黒の歴史を呑み込んだ街の風景ををこ...