ユーラシア後ろ歩き 3  ウランバートルの悪夢と極楽 (写真・文:多田麻美) | ROADSIDERS'weekly

これは夢なんじゃないか? そうならば抜けだせるはず……そう思いながらもがいているうちに、目が覚めた。背中が湿っているのを感じた。冷や汗か寝汗をかいたのだろう。 草原を走り抜ける馬たちを映していたテレビ画面は、いつしかパオの中で民族衣装を着たおばさんがインタビューを受けているシーンへと変わっていた。昔…