記憶から消えていくだろうあなたへ

コーヒーの香りが漂う部屋で。 今は新鮮に思えるかもしれないけど、これが僕の部屋の匂いとして定着してくれるなら嬉しい。 今日は暖かな日だった。 そして素敵な日だった。 誕生日であること以外、特に何かあったわけではない。 いつもと変わらず、独りだ。 近場には祝ってくれる友も親兄弟もいない。 でももう十分すぎる…