フィリップ・コトラー著「『公共の利益』のための思想と実践」(ミネルヴァ書房)

企業というものは金儲けのための組織である、というわけではない。金儲けをしなければ、金儲けという言い方に棘があるとしたら、ビジネスとして成立させなければ、企業はその存在意義を失う。しかし、自分達のビジネスが成立するならば他社にどれだけ損害を与えても許されるなどということはない。 たしかにそのような企業…