ロレイン・ダストン、ピーター・ギャリソン『客観性』(瀬戸口明久・岡澤康浩・坂本邦暢・有賀暢迪訳)

科学的図像の実践から紐解く、「客観性」をめぐる科学史の本。 「客観性」という概念は、古くから、少なくとも科学が生まれてからずっとあったように思われるけれど、そうではなくて、比較的新しい概念であることを提示する。 本書は「認識論的徳」、つまり科学的であるためにはこのようにするべきだ、という理想が、歴史…