サラダ坊主日記
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詩作 「わかれる」
爪を立てて 引っ掻いたように いつまでも消えない幾つかの傷 血の滲む 夕映えの空の下 わたしもあなたも暮れていく道の上に佇んでいました 影法師が長くのびていく その音が聞こえそうで 耳を澄ましてみたら あなたの心は 別れることしか望んでいなかった さようならという 見慣れた丸文字と 耳慣れたセリフが この夜だけ…