シャーリィ・ジャクスン『日時計』- 不安定な人びと、黒いユーモア

期待にたがわぬおもしろさ………。これまで読んできたジャクスン長編(『鳥の巣』、『丘の屋敷』、『ずっとお城で暮らしてる』)はどちらかといえば少人数の閉鎖空間という感じだったが、これは珍しく人数の多い群像劇。だけどもしかして『ずっとお城で暮らしてる』と同じ村の話なのでは?と感じてしまうくらい雰囲気に原型っ…