落とし物

昨日出かけて、家に帰るとき。人通りの少ない住宅街の細い道を歩いていて。 わたしより少し上くらいのご婦人が、家の柵にジャージのズボンをひっかけていた。それを視界に入れながら、そのまま通り過ぎようとして。そのご婦人がわたしになんだか話しかけてるともなく、なんかしゃべっている口元が見えた。耳にイヤホンで、…