柄谷行人は村上春樹の何に苛立ったのか その3 | 荒野に向かって、吼えない…

柄谷行人著 『終焉をめぐって』その2の続き。柄谷行人はなぜ村上春樹に苛立ちを見せたのだろうか。柄谷は村上に大江健三郎のような小説家になれるだけのものを感じとったのだろう。ところが村上は意識的にそこから離れていき、安易な道を歩むようになった。『ノルウェイの森』において、イロニーを内破するではなく、イロ…