うさぎの本棚 『異邦人』カミュ

噛みごたえのある本と出会った。 耳を聾する轟音とともに、すべてが始まったのは、このときだった。 母の日の翌日、海水浴に行き、女と映画を楽しみ、一晩をともにし、人を撃ち殺し、動機について「太陽のせい」と答える。 端から見ると狂っているようにしか見えない男を通して、人間とは何か、愛や信仰とは何か、生きると…