セロ弾きのゴーシュ

「宮澤賢治全集」を手離した。 就職して、はじめて買った全集ものだった。 子育てしてたころ、お風呂に入れて、寝かしつけるのは私の役割だった。 布団に入って、読み聞かせをしていた。 たいていは、2、3ページで読み切りになっている世界のお話と日本のお話の分厚い本が2冊あって交互に読んでいた。 ときどき、宮澤賢治…