晴耕雨読 趣味と生活の覚書
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わかこゝろ① 菅江真澄テキスト
天明三のとしの春より、科埜の国つかまの郡に在て、この秋、更科や姨捨山の月見てんと、おもふどちうちものがたらいて、葉月の十三日、いまだ明けはてぬより旅よそいして、もとせんばの里を出て野はらになれば、 さらしなの月おもふとてしるべなきやみにぞたどる野辺のなかみち ある人、むしも、あかつきは声うちよわるか…