晴耕雨読 趣味と生活の覚書
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すわのうみ ① 菅江真澄テキスト
睦月十五日、諏訪のみやしろの筒粥の御かんわざにもうでんとて、丑のくだちにおきて出行。 かくて、汐尻に来けり。 大なる木の高きを、道中に立たり。 そがうれには、いろ/\の紙もてしできりかけ、しろ紅のはちじやう紙に、はたがみの小帒そへて付たり。 そがなかばよりは、しりくへなはを蛛のゐのごとく引たり。 こは御…