あなたが消える必要なんてないのに

センシティブが過ぎるから、目や耳にするものがたやすくからだをつらぬいてしまって、いびつなぎざぎざのきずぐちがたくさんできる。その赤くなったからだの一部が、夜な夜な点滅をくりかえして「わたしを見てよ」とずっと声を上げつづけているのを、無視してしまいたいと思っているにもかかわらず、ちいさな耳を注意深く…