旅学の「大学院」と「あるくみるきく」若者たち

民俗学者の宮本常一(1907-1981)は晩年、若い人たちに向けた旅の社会教育の場をつくりました。それは当時の近畿日本ツーリストの馬場勇副社長から誘いを受けて、東京にある同社の社内に立ち上がりました。「日本観光文化研究所」(最初は「資料室」)、通称「観文研」の誕生です。