「人麻呂影供」のはじまりの話 | 説話百景

「人麻呂影供」(ひとまろえいぐ)とは、歌人が集まって「歌の聖=歌聖」として尊ばれた柿本人麻呂の肖像を祀り、和歌を詠ずる儀式のこと。本話はその由来を記しています。元永元年(1118)、藤原顕季が行ったのが初めで、鎌倉時代には、影供歌合(影供のために催す歌合)がしばしば行われました。 (『十訓抄』第4「人の…