賢治は実際にセンホインという植物を見たのか

「センホイン」という植物は,詩集『春と修羅 第二集』の 329〔野馬がかってにこさえたみちと〕(1924.10.26)に登場する。どんな植物なのだろうか。『新宮澤賢治語彙辞典』によれば,「センホイン(sainfoin)」は「イガマメ属の総称で南欧から中央アジア,コーカサスの丘陵や高山の岩の多い草地に生育し,牧草として干…