「あなたへのダイアリー」 (第二章 きみ寿司)-7-

ところで、他の生徒とは違って亮介は友部に対して対等だった。いや、どちらかと言うと友部の方が亮介に対して一目置いていたようだ。それには、こんなわけがあった。 友部には和也という五つ上の兄貴がいた。その和也が昔、亮介がまだ小学生だった頃、亮介に大けがをさせられていたのだった。原因は、和也が公園にいた子犬…