「あなたへのダイアリー」 (第三章 生まれ変わり)-2-

寺をあとにした亮介は、昔の記憶を頼りに太田原商店を探していた。フクベェへの手土産としてそこでピーナツを買うつもりだった。できれば昔、貴美子が買っていたものと同じものがよかったが、二十七年も前のお菓子が今も売られているのかどうか、亮介はあまり期待せずにいた。ただ、ピーナツは違っていても仕方がないと思…