モリイチフクロウの小説ブログ
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「あなたへのダイアリー」 (第三章 生まれ変わり)-5-
『あんなこと』とは何のことか、亮介はもちろんそのことを知っていた。老人は、目の前でうつむいているこの男が中谷亮介本人であることなど思いもつかず、当時何があったのか、どうして英徳高校の野球部が甲子園に行けなかったのかをことこまかに話した。それは概ね、亮介が知っていたことと相違なかったが、今でも自分や…