「あなたへのダイアリー」 (第四章 おやしろ祭)-4-

優子が学校から帰ってきて、店の雰囲気は随分と明るくなった。優子自身も亮介がいるせいか、少しはしゃいでいるように見えた。父親を知らずに育った優子にとって、この時の亮介はいったいどんな存在であったのだろうか。もちろん、今、奥の座敷で飲んでいるサラリーマンたちとなんら変わらない、縁あってたまたま二度ほど…