「あなたへのダイアリー」 (第五章 不信)-1-

不信 おやしろ祭が終わって間もなく、優子は学校の試験勉強に追われていた。その間、店の手伝いは免除されていたので、優子は学校から帰り夕飯を済ませると、二階に籠(こも)って毎晩遅くまで勉強をした。それでも、亮介が店に来ているときは、いつも必ず二階から降りてきて顔を見せた。本当は亮介が帰るまで、ずっと話をし…