「あなたへのダイアリー」 (第七章 追憶)-2-

山下と友部が写真館にやって来たその日、亮介はきみ寿司に行ってみることにした。店に入ってみると客は疎らで、優子の姿もそこにはなかった。 「いらっしゃい! 毎度どうも」 いつもと変わらない源治の威勢のいい声を聞いて亮介は少し安心した。カウンターに座って少し時間が経ったころ、 「優子! 冴木さんがいらしてるぞ…