「めぐり逢う理由」 (第三章 再会と人違い)-11-

日曜日、美雪は再び河川敷のグラウンドに来ていた。今回はシゲも一緒だった。 「よっ! 現太」 「なんだシゲ、お前が顔出すなんて珍しいじゃねえか」 「今日は、友達を連れてきたぜ」 「こんにちは」 シゲの後ろにいた美雪が現太に挨拶した。 「なんだ、また、あんたか。用はねえって、この前もそう言ったろ」 シュンとし…