第3話 とある商店街の空き店舗へ

待ち合わせ場所につくと針宮さんはすでにそこに立っていて、さあ行きましょうと言った。到着早々せわしない。 針宮さんと出会ったのは昨日のことだ。親の日本料理屋の前でタピオカドリンクを売っているところにやってきた。それで僕に店を出せとせっついてきたのだ。 針宮さんは中小企業診断士。僕は中小企業診断士のこと…