美しいワルツ

ワルツをヨハン・シュトラウス2世でしか知らなかった頃、ワルツはわたし的に「美」の範疇に無かった。「その場に停滞する音楽」と感じてたと思う。「外枠」としての四角四面の楽節がまずあって、そこを、必ずしも必然的と思えない造形のメロディで埋めてゆく感じ。和声のカデンツの段取りがまだるっこく、こちらの想像力の…