言葉のストックを増やす試みについての覚書5|聖アウグスティヌス『告白(上)』より~その1~

今この瞬間だけでも、何をも恐れずものを言うことが許されるのならば、以下のように主張したい。聖アウグスティヌスの著書『告白』は、世界で1番大真面目に書かれた痛快度トップクラスの自虐エッセイと評せるのではなかろうか。前半部分が、大体そんな感じなのである。今から1600年前の聖人がよもや、現代の我々の中で「不…