初頴日記故事・12 王祥

晋の代に王祥といへるは生みの母に早く をくれ(後れ)たり のちの母朱氏 王祥をになさけあらず 王祥が父のまへにて たびたび 讒言をかまへたれば これより父にも愛をうしなひ にくまれたり かの継母 ある時なま魚をくはむといふ時に 冬月寒くして こほりとぢたり 王祥河のほとりにいたりて見けるに (河?)水あつくこほ…