中世としての現代

1)大窪一志氏の『「新しい中世」の始まりと日本』(花伝社)は、ニコライ・ベルジャーエフの「新しい中世」の用語を用いて、世界は近代の時代が終焉し、中世の時代が到来しつつあること、日本において近代思想史をどう整理、評価してこの世界史的動向に対処すべきであるかを論じている。既出論文を収録した書なので、重…