音楽家ルソー

言葉の音声としての側面に注目すれば、18世紀フランスの思想家ルソー(J.J.Rouseau)の『言語起源論』が先駆的なのであろうか。こちらがかつて読んだものは、小林善彦氏による初訳(1970年:現代思潮社刊「古典文庫」37)。小林善彦氏は、「言語」1972年の9月号掲載の論文、「ルソーの言語論」(『ルソーとその時代』大修…