蒼天

そろそろわが書斎のガラス戸の拭き掃除をしようかと、3月以降頻発した余震の際その度飛び出したベランダに立てば、秋の青空である。桶谷秀昭氏のかつて新聞に掲載されたエッセイ「蒼天」の一文を思い起こした。昔創刊号から定期購読していた、故村上一郎氏とともに(のちに村上氏単独)主宰の『無名鬼』で桶谷氏の文章に…