呉座勇一『戦争の日本中世史』を読む(Ⅰ)

日本中世史研究家呉座勇一氏の『戦争の日本中世史』(新潮選書)は、「はじめに」で『日本の歴史を振り返った場合、「平和」であった時代はそれほど長いわけではなく、「日本は平和」という理解そのものを疑ってかかる必要があるかもしれない』と述べるように、戦乱相次いだ中世の時代の「戦争」を蒙古襲来から応仁の乱ま…