「復讐について」

◆十七世紀英国の哲学者ベーコンの『随想集』(岩波・渡辺義雄訳)には、「復讐について」という小篇がある。「復讐は野蛮な正義である」という書き出しで始まり、「復讐したがる人々は、魔女の生涯を送る。彼らは有害であるだけに、その終わりは不幸である。」と結んでいる。被害を受け理不尽な災厄に遭遇した者が、その原…