新simmel20の日記
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年初のエッセイ「文学作品のなかの花」
文学作品のなかの花 昨年の暮。毎年剪定・手入れをしてもらっている植木屋さんに頼んで、作業のはじめに庭のざくろの木を伐採してしまった。枯れて傾き、裏の出入口を塞いで困っていたからだ。鮮やかな実をつけていたころの思い出は封印することにした。川端康成『掌の小説』の一篇、「ざくろ」では、出征する前にきみ子に…