マルクス疎外論の再評価(その2)

昔から同時に何冊もの本を読み進める読書習慣(癖?)があり、いま注目のマルクス研究家田上孝一氏の『マルクス哲学入門』(社会評論社)も、一気に読了というわけにはいかない。 さて今回は宗教(ユダヤ教)に関して、その著『キリスト教の本質』で「人間は宗教において自らの本質を神の中に対象化し」自分自身を喪失して…