「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」(4)

「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」(4) 第二章において便宜上「ゼロ時間へ」からを中期と分類したのであるが、クリスティーにおいてはクイーンのようにある時期を境にして作風がガラリと変化したということはなく、この辺りではいかにも本格推理小説らしい中期円熟期の作品と後期に向けての先駆的作品が混在してい…