後期クイーン論に向けた序章として(番外編)  エラリー・クイーン「Xの悲劇」(創元推理文庫)

後期クイーン論に向けた序章として(番外編) エラリー・クイーン「Xの悲劇」(創元推理文庫) 「Xの悲劇」はエラリイ・クイーンの初期作品のうちバーナビー・ロス名義で発表されたドルリー・レーン四部作の最初の作品である。第一の殺人の犯人像を絞り込む推理があまりにも有名で、それだけが記憶に残っていたりするが、…